富裕国が30億回分以上の新型コロナウイルスワクチンを予約しているため、貧困国が国民の大半に接種できず、向こう数年はコロナ感染のまん延が継続しかねない可能性が出ている。現在、欧米製の3種類のワクチンが有望な有効性を示し、国際的な保健機関の連携も勢いづいていることから、ワクチンの一部確保を急ぐ世界の最貧困国の間には慎重ながらも楽観的ムードが漂っている。欧米は全国民に接種できるだけのワクチンを予約し、まだ製造もされていないうちからその権利を主張して他国への供給をひっ迫させている。一方、中国はアラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンの国民数千人分を除き、国産ワクチンを主に14億人の自国民に割り当てている。
コロナワクチン、貧困国に希望の光
有望な治験結果で楽観ムードが出てきたが、十分な量を確保できない恐れ
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