サラリーマンの中にはいくら頑張って働いても収入は増えないし、明るい未来はまったく見えてこないと感じている人が多くいるようです。努力が報われない社会ほど人を失望と不安におとしいれるものはありません。やり場のない怒りと不安、ストレスを抱えて生きているのであれば、そろそろ発想を変えて、会社や他人のために無理して頑張るのではなく、自分のために頑張ってみてはいかがでしょうか。
アフターコロナの社会を見据えて、雇用に対する不安や、年金や老後に対する不安など、すべての金銭的な不安は、今までとらわれていた考え方を変えれば解消します。国や会社や他人に頼るのではなく、自力でお金が入ってくる仕組みをつくって、素晴らしい人生を自分で切り開いていくのです。
日本人がこんなにも不幸に感じるのは、単に学校でお金の教育をしないからです。コロナ後の社会や資本主義社会を生きる私たちにとって、もはやお金の正しい知識なしでは生きていくことはできません。『サラリーマンを辞めて月100万円で楽しく過ごす 働かないという生き方』の著者が、格差社会を生き抜くための「お金と人生のつくり方」のポイントを解説します。
普通の人がお金持ちになるには
株と不動産しかない
漫然と「お金持ちになりたい!」「不自由しないほど稼げるようになりたい!」と思っている方は多いと思います。考えなければならないのは、それをどうやって実現するかということです。
ただ単にコツコツと貯金をして億万長者になったという人を少なくとも私は見たことがありません。
株式投資や不動産投資で億トレーダーや億を超える資産を築いた人は私のまわりに大勢います。むしろ、日頃ランチをしたり飲みに行ったり、ランニングやゴルフ、スキーに行くメンバーはそんな方ばかりです。
私がこんなにもお金に執着しはじめたきっかけは、大学2年の頃でした。なぜ大学生がそんなにお金に取りつかれたのかというと、人生のどん底を味わう貧乏を経験したからです。
大学2年までは、正直、お金の心配などしたこともありませんでした。ところが、大学2年のとき、父がやっていた工務店がオイルショックの影響で倒産してしまいました。しかも借金3000万円を残して、父は突然いなくなってしまいました……。
つまり私と家族はある日いきなり、父に捨てられてしまったのです。