私の経験から、株や不動産で稼げるようになるために非常に役に立ったり、助けられたりした資格があります。それは簿記と宅地建物取引士です。
株式投資では、四半期ごとに発表される決算書が読めないと、損をしたり後手に回ったりすることがよくあります。取引時間中に発表する企業の場合は、瞬時に読み解かないと、株価が大きく動いてしまうことが多々あります。決算短信に出てくる専門用語を知らなかったために損失を被ることだってあります。
不動産においても、簿記の知識は必須で、自分で記帳と仕分けができて決算書が読み解ければ、自然と節税に関する知識も身につきます。
宅地建物取引士は、民法から始まり、契約や相続、建築基準法、税法、宅地建物取引業法や取引の実務まで詳しく学べます。この資格を取得すると、不動産に関して目の前の視界が急に開けてきます。不動産業者に飛び込み訪問しても対等に話ができますし、逆に一目置かれることだってあります。
というのも、不動産業界で働く人たちも毎年チャレンジしていて、なかなか合格しない人がほとんどだからです。簿記は3級でかまいません。私は夜間の高校に週1回半年通って合格しました。1時間×4週×6ヵ月=24時間と、テストの前に同じくらいの時間をかけて勉強したので、50時間ほど勉強したと思います。
宅建のほうは200~300時間くらいが合格ラインですので、中間の250時間として、これら2つの資格に約300時間費やしたことで、随分、投資人生をショートカットできたと思っています。
とくに宅地建物取引士ほど、人も雇わず1人で稼げる資格は世の中にないのではないかと思っています。