「やった!」。米最高裁の意見に対し、こうした表現が適切であることはめったにない。しかし、われわれは、今回はそれが適切だと思っている。最高裁は、感謝祭前夜の礼拝を制限しようとするニューヨーク州の措置を差し止めたのだ。最高裁は、保健衛生上の危機的状況の最中にもかかわらず、信教の自由の守護者としての役割に立ち戻った。今回の最高裁の命令は、下級審や場合によっては司法省での訴訟内容の再検討を求める一時差し止め命令だ。しかし、6つの個別意見に表れている文章の力強さは、この問題での最高裁の信念が固いことを示している。そして、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の中で政治家によって妨げられてきた米国民の自由が判断の対象であるだけに、こうした姿勢は当然と言える。