元マッキンゼーで、現在は経営者へのエグゼクティブコーチング、人材戦略コンサルティングを行う大嶋祥誉の新刊書『マッキンゼーのエリートが大切にしている39の仕事の習慣』からの抜粋で、今日から即役に立つ、働き方の基本について紹介する。今回は、日ごろダメな会議にうんざりしている多くのビジネスパーソンにぜひ意識していただきたい、会議を有意義に変えるためのヒントについて。
会議の「目的」と
「ゴールイメージ」を明確にする
会議に、どんな印象を持っているでしょうか?
始まる時間が決まっているのに、どうかすると終わる時間は明確には決まっていない。
時間ばかりかかってその後の予定が立てづらい。
忙しいのに時間を侵食する。
何かを決める場のようでいて、じつは何も決まらない。
メールで回せば済むような報告事項ばかり。
本当はこんな会議、わざわざ定期的にやらなくてもいいのではないか? こんな印象をお持ちの方も多いと思います。
もっとも、そこまで不満が「てんこ盛り」になってしまっていたら、むしろもっと大きな問題になっているでしょう。
ただ、一般的にはそのうちひとつか2つくらい不満な点があっても、「会議なんてそんなものでしょ」とか、「会議っていうのは毎週やるものだ」などということが常識になってしまい、急にはやめられずに、何となくそのまま会議を続けてしまっているケースも多くあります。
そして、気づくと形式的な会議、特にバリューを生まないミーティングを重ねることが「仕事」のように感じられてしまうほど、感覚が麻痺してしまうのです。