インスタフォロワー、わずか1年で14万人を突破した堀ママ。出雲大社で参道で約100年続く老舗漢方薬局の4代目でありながら、インスタ「堀ママ」のオネエメッセージが大人気です。
著者は、体の不調の解消だけではなく、本人の抱える常識や執着といった束縛からの「心の解放」を終着点としている漢方薬剤師。西洋医学、漢方医学、心理学の3つの視点からの総合的なアプローチを行い、不妊、婦人科疾患、うつ、ダイエット、自律神経失調症など心と体の悩みの相談件数は5万件を超えています。
そんな堀ママがはじめて書いた本が、「自分を傷つけながら生きるなんて、
あんたどれだけドMなの?」

はやくも、インスタ界隈では、大きな話題になっています。
「ダメな男ばっかり寄ってくるですって?」「ランニング女子は、たるむから気をつけなさい」「白湯もたくさん飲むと冷えるわ」など気になるメッセージがいっぱい。
この連載では、本書に紹介されている堀ママのメッセージの中から特別に抜粋し、ご紹介していきます。

焼き肉を焼くカップルPhoto: Adobe Stock

 待ちに待った彼との初デート。

 ちょっと待ったー!*1

 単純に食べたいもので決めちゃってないかしら。

* * *

 恋の魔法は食べ物がかけてくれるの。

 食事をすると消化器の表面に食べたものが触れるでしょ?

 ある意味、体の内側からマッサージをしてるのと同じだわ。消化器に食べ物が触れる刺激で、いろいろなホルモンが出るの。

 あなたの食べたもので変化するのは、栄養だけじゃないのよ。

 心も変わるの。

 脂肪分が多い食事は、愛情ホルモンであるオキシトシンが増えるわ。

 タンパク質に多く含まれるアミノ酸であるトリプトファンからは、しあわせホルモンのセロトニンが作られて、さらにお肉は脳内麻薬とも呼ばれる幸福感を高めるアナンダミドまで入ってるのよ。

 いいこと?

 男は焼き肉で落としなさい。

 夜景とかでキラキラしてるデートに行きたいかもしれないけど、自分がしたいデートと、相手がしたいデートって違うのよね。

 ちょっと脱線するけど、キラキラデートそのものが好きな女子と違って、男がキラキラデートを設定するのは、それが好きだからというより、女を落とすためで、本人は内容には全く興味なかったりする場合がほとんどなのよ(偏見)。おしゃれで美味しいレストランが好きかと思ったらグルメ評論家ばりの美食オタクか(超偏見)、港区女子に群がってる港区おじさんくらいのものだわ(完全に偏見)。*2

 純粋に自分のしたいこともいいけれど、デートって相手あってのものだもの。自分の妄想だけで選択しちゃ嫌よ。

 そしてなにより、恋と食欲の関係は無視できないじゃない。

 肉よ、肉肉!

 おしろい塗って 口紅つけて
 ラインを引いたら つけまつげ
 今日は彼とデート 今日は彼とデート
 うっふん。*3

 あとは、肉食女子で決めちゃいなさい!

*1
「ちょっと待ったー!」往年の合コン番組「ねるとん紅鯨(べにくじら)団」で、競合相手が意中の相手に告白しようとした時に、「ちょっと待った」をかけるのよね。司会をしていたとんねるずをひっくり返して「ねるとん」という番組名だったのだけど、爆発的なヒットで集団お見合いの代名詞にもなったわ。

*2
「港区おじさん」。雑誌「東京カレンダー」が特集してた、贅沢をしてる港区女子に貢ぐおじさんのこと。昔の言葉で言うと、アッシーくん、メッシーくん、ミツグくんの金銭レベルを上げた感じかしら。

*3
「コンパクト」。作詞作曲者不明の子どものうた。地方とかによって、歌詞が微妙に違うのよね。今の子達も歌ったりするのかしら? もちろん、あたしは女の子にまじって、歌って踊ってたわ。