米国の一部の州では店内飲食を禁止する命令が再び出されているが、一部のレストランは従うことを拒否している。店を存続させるためには店内サービスを続ける以外に道はなく、安全な店内営業は可能だとオーナーらは述べている。
マイク・コフリンさんはイリノイ州の命令に背き、26年間してきたことを続けている。自身が経営するレストラン「ビレッジ・タバーン・アンド・グリル」の店内で、肉の煮込みや魚のフライ料理を提供することだ。それによって店が新型コロナウイルス禍を乗り切ることができれば、リスクを冒す価値はあると話す。
米国の数万件のレストランオーナー同様、コフリンさんもコロナ禍当初はイリノイ州キャロルストリームにある自身の店を閉鎖した。現地の規則で再開が許可された際には収容人数を制限して店をオープンし、夏の間は屋外サービスを拡大した。テーブルには数千ドルかけて間仕切りを設置し、秋には室内用に1万ドル(約104万円)で空気清浄システムを購入した。
だがイリノイ州は今月、コロナ感染の急増を受け、州内のレストランで店内飲食を禁止した。資金が先細りする中、コフリンさんは年末繁忙期の商売を失う事態に直面。たとえ罰金が科される可能性があるとしても、店内サービスを続けることを決意した。