米金融大手ゴールドマン・サックスをはじめウォール街出身者は、長らく政権幹部に起用されてきた。バイデン政権下では、資産運用世界最大手ブラックロックの幹部がその役目を務めそうだ。過去4政権のうち3つにおいて、財務長官はゴールドマン出身者が占めていたが、これまでのところ、次期政権ではまだ名前が挙がっていない。一方で、ブラックロック出身の幹部2人が政権入りを果たすとみられている。内情に詳しい関係筋によると、バイデン氏は今週、ブラックロックの持続可能投資に関する責任者、ブライアン・ディーズ氏を米国家経済会議(NEC)委員長に指名する見通しだ。また、かつてブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)の右腕だったウォーリー・アディエモ氏を財務副長官に指名した。