米連邦準備制度理事会(FRB)は2日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、経済が秋に「緩慢ないし緩やか」な回復へと加速したものの、11月は中西部や北東部で新型コロナウイルスの感染拡大によって減速も見られたとした。ベージュブックによると、FRBの全12地区のほとんどで景気拡大が続いた。一方で4地区は「ごくわずかもしくはゼロ成長」だったと報告した他、4地区では11月上旬に経済活動のペースが鈍化したとしている。同報告書は「企業の見通しは引き続き前向きだが、楽観論は衰退した」と指摘している。前回報告では秋の早い時期には経済成長が「小幅ないし緩慢」なペースにあるとしていた。ジェローム・パウエルFRB議長は2日の議会公聴会で、今後数カ月の経済見通しは厳しいものだが、その後は明るい兆しもあるとし、「来年半ばのいずれかの時点で、誰もが期待しているトンネルの終わりにある光が本当に見えてきそうな状況であり、経済が極めて良好な状態になる可能性もある」と述べた。
米経済、秋に回復が加速 一部で感染増の影響も=ベージュブック
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