2018年2月、米中貿易交渉で中国側トップの劉鶴副首相は、貿易戦争の回避を目指してワシントンを訪問した。米側の交渉相手と会う前に、同氏は米国えり抜きの企業幹部から成るグループと接触した。大半はウォール街を代表する者だった。状況を知る人々によると、劉氏はホワイトハウス近くのホテルに集まった賓客たちに対し「あなた方の助けを必要としている」と語ったという。客の中には、ブラックロック最高経営責任者(CEO)のラリー・フィンク氏、当時ゴールドマン・サックス・グループのナンバー2だったデービッド・ソロモン氏、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン氏らがいた。ダイモン氏は米ロビー団体ビジネス・ラウンドテーブルの会長として参加していた。
米国内に残る中国の強力な友人:ウォール街
1月の米中貿易合意、ブラックロックなど金融業は多くの足掛かりを得た
有料会員限定
あなたにおすすめ