米司法省は、カナダで逮捕され米国で起訴した中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)の身柄をカナダから中国に送る代わりに、中国と米国・カナダの関係に緊張を生じさせた刑事事件の不正行為を認めることについて、同CFOと交渉している。関係筋が明らかにした。同CFOはファーウェイのイランとの取引で銀行詐欺などに関わり米国の対イラン制裁措置に違反したとされている。同CFOの弁護団はここ数週間で、訴追延期合意(DPA)の可能性について米司法省関係者と話したという。DPAは通常、企業に用いるもので、個人に用いることはほとんどない。DPAを締結すれば、同CFOは罪状の一部を認めることが求められ、協力すれば米検察当局は訴追を取り下げる可能性があるという。
米司法省、ファーウェイCFOと司法取引の交渉
有料会員限定
あなたにおすすめ