ジョー・バイデン米次期大統領の閣僚人事は来年、上院での承認手続きが難航する可能性がありそうだ。候補者を巡り党派間の対立が先鋭化する中、新政権が野党・共和党とどこまで協力できるか、就任早々から調整手腕が問われそうだ。上院の勢力図は現在、共和党が最低50議席、民主党が48議席となっている。あと2議席は来年1月5日に実施されるジョージア州の決選投票で決まる。仮に民主党が2議席とも押さえれば、民主党が多数派となる。50対50で票が二分した場合には、カマラ・ハリス次期副大統領が決定票を投じることが可能なためだ。だが、決選投票で1議席でも落とせば、共和党が支配権を維持することになる。新大統領の就任時に、野党が上院の過半数議席を握るのは数十年ぶりの出来事だ。
バイデン氏の閣僚人事、上院で承認手続き難航か
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