米グーグルはインターネット複合企業IAC/インタラクティブコープのマーケティング手法が詐欺的と結論づけた問題で、同社に厳しい罰則を科すかどうかを判断する予定だ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した書類と関係筋の話で明らかになった。グーグルは、IACがブラウザー拡張機能についてユーザーに誤解を与えたと判断しており、IACの製品をグーグルのブラウザー「Chrome(クローム)」から排除する可能性もある。バリー・ディラー会長が率いるIACはこれに反論し、グーグルがそうした行動に出ればIACの事業の主要部分が打撃を受けるとしている。クロームの信頼性・安全性に関わるチームはIACの問題について社内で提言したが、グーグルはこれまでのところ行動を起こしていない。関係筋によると、一部の分野で両社が競合関係にあることなどが要因で、グーグルのケント・ウォーカー最高法務責任者(CLO)など幹部は、IACに罰則を科せば反競争的と見なされる恐れがあると懸念している。