1979年に登場したW460型。ベースはダイムラー傘下のシュタイア・ダイムラー・プフが製造していた軍用車両1979年に登場したW460型。ベースはダイムラー傘下のシュタイア・ダイムラー・プフが製造していた軍用車両

 前身とされるヘビーデューティモデルは第2次世界大戦以前にラインナップされていたが、ゲレンデヴァーゲンが登場するまでに間が開いていることもあり、直接的な系譜として繋げるには少々無理がある。

実用車としての使い勝手が考慮されたW460型のインテリア実用車としての使い勝手が考慮されたW460型のインテリア

 いずれにしても、デビュー当初は今のようなラグジュアリーは想定しておらず、質実剛健にターゲットを絞っていたし、開発担当も商用車部門という区別がされていた。

ショートホイールベースとロングホイールベースを基本に、バンやピックアップなどもラインナップされていたショートホイールベースとロングホイールベースを基本に、バンやピックアップなどもラインナップされていた

 言うまでもなく、オフロード走破性を極めるためのハードウェア採用を前提とし、ラダーフレーム、パートタイム4WD、前後リジッドサスペンションといった、トラックライクな実用一辺倒の内容となっていた。乗り味も、もちろん商用車的だが、道なき道を進んでいく最適解といわんばかりの設えは、オールマイティさも備えていた。

 ところが、メルセデス・ベンツブランドの一員として目を付けられ、生産しやすくグランドクリアランスを確保するためにシンプルにしたフォルムが、ほかの乗用車やラウンドフォルムが流行していたSUVと比べ、新鮮さを感じさせたこともあり、稀有な存在として注目を浴びることになる。しかし、Vクラスがいくら手直しをしてもラグジュアリーを極め切れないのと同様に、いや、それ以上に、Gクラスは頑なにデビュー当初のコンセプトを貫きとおしていた。