米大統領選挙の結果をめぐって、あまりにも多くの訴訟を起こしたため、その進行状況を把握できていない、とフィル・クライン氏は語る。クライン氏は「正直言って、状況を把握するのは難しい」と述べた。同氏は、共和党の元カンザス州司法長官で、「トマス・モア・ソサエティー」から派生した選挙絡みの問題を扱う組織「アミスタッド・プロジェクト」を運営している。トマス・モア・ソサエティーは、妊娠中絶への反対や信仰上の権利に関する取り組みで最もよく知られる、シカゴの保守系法律家グループだ。大統領選挙の激戦地となった複数の州では、ジョー・バイデン次期大統領の勝利の正当性を損なおうとする訴訟の件数が膨れ上がっている。こうした訴訟を起こしているのは、小規模ながら忠誠心の強いドナルド・トランプ大統領支持の原告集団であり、アミスタッド・プロジェクトもその1つだ。トランプ氏の選挙陣営は、2つの州で勝訴の可能性の低いいくつかの訴訟を進めているが、同陣営外の活動家たちは、州や連邦レベルで少なくとも5~6件の訴訟を起こしている。
米保守派の訴訟、大統領選結果への不信あおる
法廷闘争は失敗続きも選挙法改正を探る試みは終わらない
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