不動産デベロッパーのジョン・ロー氏は、米ニューヨーク・マンハッタンに建設中の7室のコンドミニアムの購入者が、来年夏ごろの完成時に足を踏み入れた際、深く息を吸い込み、満足した気分になってほしいと考えている。なぜなら同氏は空気の質を追求し、そこに出費を惜しまないからだ。瀟洒(しょうしゃ)な建物「シャーロット・オブ・ジ・アッパー・ウエスト・サイド」は、空気を通さない外郭構造を持つ。新鮮な空気を取り込んで気温を調節し、フィルターを通過させ、紫外線で処理してから常時、室内にポンプで送り込み、同時に同じ量の使用済みの空気を放出するのだ。もし居住者が心配ならば(例えば、昨夜のディナーの来客が何度もくしゃみをしていたなど)、自室の換気性能を120%高めることもできる。この物件の購入者は、自分の吸い込む空気がどれほど特別なものかを実感するだろう。空気の質は、付随施設や高級感と同じくマーケティングの手段になる。このシステムを手の込んだ図表やアニメーションで解説すればなおさらだ。
米高級マンションの新たな売り:「きれいな空気」
住宅の空気清浄システム、2030年までに一般的に?
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