フェイスブックの最近のメロドラマを見逃すな。米連邦取引委員会(FTC)と46の州は9日、米フェイスブックを反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで提訴し、画像共有アプリのインスタグラムと対話アプリのワッツアップの買収を巡り、是正措置を求めた。フェイスブックはおそらく、議論の的となっている2016年の大統領選以来、議会に狙いをつけられており、2018年のケンブリッジ・アナリティカのスキャンダルで明らかに事態は悪化した。何年も脅威は存在していたが、今回のメインイベントを投資家たちはほぼ期待外れと捉えており、これらの訴訟が近いうちに重大な変化へと発展するという見方には懐疑的なようだ。フェイスブックの株価は9日、2%弱の下げとなり、他の競合大手も歩調を合わせるように下落したが、翌10日の下げはさらに緩やかなものとなった。