コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、11月度のその他サービス編だ。
キーパー売上高52.2%増!
「閑散期でも大儲け」の3つの理由
その他サービスの主要4社が発表した11月度の月次業績データ(既存店売上高、国内売上高、パーキング売上高など)は、以下の結果となった。
理容店を展開するQBハウス(キュービーネットホールディングス〈HD〉)の11月度の既存店売上高は、前年同月比84.9%(15.1%減)、タイムズ(パーク24)のパーキング売上高は同87.6%(12.4%減)だった。
タイムズとQBハウスが不調な一方で、今回取り上げる残りの2社は好調だ。
写真館チェーンを展開するスタジオアリスの国内売上高は、前年同月比110.7%(10.7%増)だった。
そして中でも、業績がうなぎ上りなのが洗車や車のコーティングサービスなどを展開するキーパー(KeePer技研)だ。11月度の既存店売上高は、前年同月比152.2%(52.2%増)まで跳ね上がった。
キーパーによると毎年11月頃は気温の低下に伴って洗車とコーティングに対する消費者のマインドが一時的に下がる閑散期とのこと。しかし、「今年はまったく勢いが止まらない」そうだ。
これには3つの理由があるという。