「川崎」と聞くと、「治安が悪い街」という印象を抱く人は少なくない。しかし、不動産・住宅情報サイトのLIFULL HOME'Sが毎年発表している「LIFULL HOME'S住みたい街ランキング」では、川崎が毎年「借りて住みたい街」の上位にランクインしている。その理由はどこにあるのだろうか。(清談社 鶉野珠子)
「治安が悪い」は過去の話
ハイテク化が進む工場地帯
今年も、LIFULL HOME'Sによる「住みたい街ランキング」が発表された。同社では、「買って住みたい街ランキング」と「借りて住みたい街ランキング」の2種類のランキングを集計し、各地域がランクインした理由を分析している。
「買って住みたい街ランキング」は毎年順位の入れ替わりが激しく、前年度100位以下だった地域がトップ10に躍り出てくることもあるほどの混戦ぶりだ。一方、「借りて住みたい街ランキング」の上位は固定化してきた傾向があり、「買って住みたい街ランキング」のような劇的なジャンプアップは珍しい。
「借りて住みたい街ランキング」では、2017年以降、「池袋」が1位を取り続けている。2位以下で目立つ地域といえば、3年連続でトップ3にランクインする「川崎」だ。2017年にベストテン圏外から4位へランクアップして以来、安定した人気を獲得し続けている。