コロナ禍で経済的ダメージを受けているホテル業界。そんな状況で、常に斬新な企画を打ち出し、積極的に新しい取り組みにチャレンジしているのがアパホテルです。中でも、アパ社長カレーは、700万食を達成するほどの大ヒット商品。飽食といわれる時代に、ホテルカレーがなぜここまで売れる商品となったのでしょうか。そこで今回は、アパホテル株式会社代表取締役専務でアパ社長カレーのプロデューサーでもある元谷拓氏の著書『アパ社長カレーの野望』(青春出版社)から、「アパ社長カレー」大ヒットの背景に迫ります。

アパ社長カレーが生まれたきっかけ

アパ社長カレー

 アパ社長カレーはアパホテル直営レストランの本格派ビーフカレーとして開発し、2011年3月に個食用としても発売。発売以降は、数々の栄えある賞や評価をいただき、着実に売り上げを伸ばしていきました。気づけば、累計700万食を超えるミリオンセラー商品にすくすくと成長中です(2020年12月現在)。

 正直にいえば、「ここまで売れるとは思わなかった」というのが本音です。というのも、もともとはアパホテルの直営レストランの味を統一したいという思いから、業務用カレーとして開発したもの。せっかくおいしいカレーができたのだから、個食用にパッケージしてお土産としても活用してもらおう、といういわば「業務用のついでに」販売したのです。