テレワークでは部下が近くにおらず、仕事の進捗(しんちょく)を常に管理することができない。それゆえ、仕事は任せ切ることが基本となる。今回は部下に仕事を任せて成果を上げるためのテクニックを解説する。(メンタルチャージISC研究所代表取締役 岡本文宏)
なぜ上司は部下に
仕事を任せられないのか
ここ10年以上にわたり、人手不足の状況が続いていた中で、管理職の仕事は単に部下の仕事の進捗を管理するだけではなくなりました。それに加えて、現場の第一線で自分自身に課せられたノルマをこなすプレイングマネジャーという立場になったからです。
したがって、本来であれば自分の業務をできるだけ部下に任せていき、少しでもフットワーク軽く動ける状態になることが必要なはずです。しかしながら、多くの管理職はその逆で、部下に任せることができず、抱えている業務がドンドン増え、身動きが取りづらくなっています。
経営者を含め多くの管理職が、なぜ、部下に仕事を任せられないのか?
それは「教える」ことを面倒だと捉えているからです。