新型コロナウイルスの感染の有無を検査することだけが、旅行を再開する方法なのだろうか。これまでのところ、この方法は全面的に成功を収めているとは言い難い。世界中の航空会社や観光機関は検査の実施で旅行を再開させようと、空港に検査場を開設したり、検査結果を乗客記録に追加したり、検査を受けた乗客だけが搭乗できる便を飛ばしたりしている。世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)などは14日、各国政府に対し、ワクチン接種による新型コロナの終息を待つよりも、検査を行って感染リスクを下げ、国境を開放するよう求めた。国際航空運送協会(IATA)のシニア・バイスプレジデント、ニック・カリーン氏は旅行前の検査について「業界を救う重要な対策」と述べた。「われわれは今、飛行機を飛ばし始める必要がある。入国規制が解除されなければ、これから航空会社の破綻がさらに増える」
搭乗前コロナ検査で陰性、その不確かさ
航空業界は乗客の安心のため検査を行っているが、穴がないわけではない
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