片づけられない人たちの“最後の駆け込み寺”として有名なカリスマ片づけアドバイザー・石阪京子先生の最新刊『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』が、ついに発売に!在宅ワーク化が進んだり、備蓄も必要だということが分かったwithコロナ時代。捨てるだけの片づけ術では対応しきれなくなった新時代の片づけ術とは? 絶対リバウンドしないための収納方法や家事のやり方とは? この連載では、本書の一部を抜粋しながら、石阪メソッドをご紹介します。
どこにも行けない長期休暇は、家族で楽しみながら3日間の「片づけ合宿」をやってみてはいかがでしょうか?

備蓄が必要なモノと必要ないモノの見分け方Photo: Adobe Stock

過不足ない備蓄をするにはどうすればいいのか?

 何を備蓄しておけばよくて、何が不要なのか。なるべくモノを少なくしたいのに、余分なモノまで備蓄する余裕はありませんよね。詳しくは本書で紹介しておりますが、その考え方の基本をご紹介したいと思います。

 感染症対策の日用品で備蓄しておくのは、売り切れて買えなくなったら衛生上困るモノです。手を消毒するアルコールジェルや、食品にも使えるアルコールスプレー(例えばドーバー パストリーゼ77)、ビニール手袋などは必ず備蓄しておきましょう。

 また、今回のコロナ禍で売り切れたマスクやトイレットペーパーも、1ヵ月分はストックを用意しておきましょう(量の目安は本書の巻末のリストに)。また、これらの日用品も不安から買いすぎてしまう人がいますが、「余計なモノを増やさない」ということも大切です。次の三つを心がけていただければと思います。

(1)定数管理をする
(2)何でもかんでもストックしない
(3)一つで色々な用途に使えるマルチなモノを選ぶ

(1)は、例えば下着や靴下、パジャマやタオルといった生活必需品にも通じるのですが、必要最小限の数しか持たないということです。

 私は、パジャマは2枚、下着や靴下は5枚、タオルは家族の人数+2枚と決めています。パジャマと靴下は年に2回、春と秋に買い替えますし、タオルは年に一回新しくします。使い倒して買い替えるので、考えようによっては経済的です。ちなみに、パジャマは災害時にそのまま外に出てもおかしくないジャージやスウェットがおすすめです。

 また、マスクやアルコールジェル、トイレットペーパーのように感染症が流行した時に買えなくなると困るモノはストックしておく必要がありますが、すべての日用品を+1本ストックしておく必要はありません。

 例えば、歯磨き粉は、なくなりかけたらすぐにわかるし、なくなったとしても命に関わらないですよね。だから、ストックは持たずに、なくなりかけたら買うということでいいと思います。対して、サランラップは、残量がわかりにくいので突然なくなってしまう。そういうモノは1個は余分に持っておいた方がいい。そういう考え方です。

(3)は、一つのアイテムで色々な役割を果たせるモノを選ぶということです。これは日常の家事のアイテムを選ぶ時にも通じます。詳しくは本書のp170で紹介しています。