あなたの家庭の冷蔵庫は食べ切れない食べ物であふれ、やがて傷んでは捨てるということを繰り返してはいないだろうか。余った食べ物、無駄になった食べ物を捨てることは、どこの家庭でもあることだろう。このような食べ物の無駄をなくすだけで、家計にとってはかなりプラスになるのだ。(食品ロス問題専門家、消費生活アドバイザー 井出留美)
家庭の「手取り額」を増やす方法
「身近な例」で考えてみる
まず、「1万円札を6枚もらえる方法」があったら知りたいだろうか?「そんなうまい話があるわけない」と思うかもしれない。
実は、家庭(世帯)の「手取り額」を6万円以上増やす方法があるのだ。具体的に説明しよう。
「手取り額」を増やすにはどうしたらいいか?その方法は2つ。
「手取り額=収入―支出」なのだから「収入を増やす」、もしくは「支出を減らす」しかない。
つまり、会社や大学などの組織を例に考えた場合、簡単に売上高が増えないのなら、コストを抑えるということになる。
家庭の場合も同様である。簡単に収入を増やすことができないのなら、支出を抑えることになる。
その支出はどこを抑えるか。まずは「無駄な部分」を抑えるのが原則である。そこで、注目すべきは、「食べ切れない食べ物」という無駄である。
京都市の調査によれば1世帯あたり、1年間に食べ物を6万1000円分捨てているという。