人気映画「007」シリーズなどを手掛ける映画制作会社MGMホールディングスが事業売却を検討している。動画配信サービス会社がコンテンツの確保にしのぎを削る中、自社の作品群の妙味が高まっているとみているという。内情に詳しい関係筋が明らかにした。MGMはモルガン・スタンレーやライオンツリーを起用して、正式な売却手続きに着手した。一部の関係筋によると、非公開の同社の企業価値は、債務を含め約55億ドル(約5700億円)相当と評価されている。MGMはここ数年、何度か事業売却を検討したが、売却額が高すぎるとする買い手候補と交渉がまとまらなかった経緯がある。だが関係筋の一人は、MGMはここにきて、ハリウッドの映画制作大手に限らず、世界的なメディア会社やプライベート・エクイティ(PE)投資会社、特別買収目的会社(SPAC)なども取得に関心を抱く可能性があると踏んでいると述べた。
「007」シリーズの映画会社MGM、身売り検討
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