米政府は中国半導体大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)に対し先端技術へのアクセスを禁じたものの、規制には例外が認められており、SMICへの影響は主に政治的でおおむね事業への支障はないとみられている。米商務省が先週、中国軍との関係が疑われるとしてSMICを禁輸対象リストの「エンティティーリスト」に追加したことを受け、サプライヤーが米国発の技術をSMICに販売する場合には輸出許可が必要となった。商務省によると、この規制は回路線幅が10ナノメートル以下の最先端の半導体製造に特化した装置に適用される。ただ、SMICが現在販売している半導体はおおむねこれよりも大きく、規則の対象にはならない。業界関係者はまた、最先端とそうでない半導体の両方を製造することができる装置も対象外になっていると指摘している。