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Double Income(夫婦2人の収入)、No Kids(子どもがいない)の頭文字を取った言葉「DINKs(ディンクス)」。子どもを作らない選択をした共働きの夫婦のこと。しかし、一口にDINKsといっても、その選択をした理由は夫婦それぞれであるし、どのような生活を送っているかも夫婦によって違う。令和のDINKsのスタイルを探る。今回はシリーズ9回目。(フリーライター ふくだりょうこ)

同い年夫婦、周りもうらやむ仲の良さ「だった」

 「夫婦とか恋人というより、親友のほうが近いかも。話も合うし、一緒にいて一番楽しいのは夫でした」
 
 そう話すのはハルカさん(40歳・仮名)。フリーのウェブデザイナーだ。夫のケンタさん(仮名)は同い年で自動車関連の仕事をしている。2人が出会ったのは27歳のときだった。
 
「友人主催の飲み会、いわゆる合コンですね。人数合わせだし、あまり気負わずに来てほしいと言われたので参加したのですが、実はそのときが初めての合コンだったので、すごく緊張していました」
 
 お酒を飲んで騒ぐのがあまり好きではなかったというハルカさん。それでも誘いを受けたのは「人と話したかったから」。
 
「IT系の企業に勤めながら副業でデザインの仕事を受けていたのですが、毎日が本当に忙しくて。でも、あまりに仕事ばかりで、職場の人以外と接する機会もありませんでした。どんどん自分の人間関係が狭くなっていく気がして、その時は友達に誘われたらなんでも受けるようにしていました。合コンもそのひとつだったんです」
 
 合コンが初めてだというハルカさんを、参加メンバーも気遣ってくれたという。その中のひとりがケンタさんだった。
 
「彼も盛り上げようと頑張っていたみたいなんですけど、なんというか、ちょっとスベっているというか、空回りしているというか。でも、そんなところがちょっとかわいく思えました」
 
 あとから聞くと、ケンタさんはハルカさんが好みのタイプで、良く見せようとして頑張った結果、空回りしたらしい。そんな話を聞いて、ハルカさんはますますケンタさんがいとおしく感じられた。第一印象から両思いだったと言っていい2人が、恋人関係になるまで時間はかからなかった。