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最近ツイッター上でトレンドに上昇した「#世界一役に立たない旦那の行動」。対抗として「#世界一役に立つ旦那の行動」も登場したが、昔からネット上では夫や妻への「愚痴」が一部で流行している。もともとは他人だった人間と共同生活を行うわけだから、不満や怒りが蓄積することもあるだろう。このような愚痴から、我々は何を学ぶべきなのか。(フリーライター 武藤弘樹)

みそ汁に混入する異物、妻の心を表すか

 先日「#旦那デスノート」なるハッシュタグの存在を知って驚愕(きょうがく)した。怒りをため込む妻たちがネット上で夫の死を声高に願い、夫への隠れた復讐を行ったことを報告するなどして非常に盛り上がる界隈である。元ネタは「だんなデスノート」というネットの掲示板で、人気を博して書籍化にまで至った。
 
 スタンダードな復讐は「夫の歯ブラシでトイレ掃除をする」や「塩分多めの料理を振る舞う」などで、ほかには「夫抜きで、すしを食べにいく」といったかわいらしいものから「夫のみそ汁に自分の老廃物を混ぜる」「みそ汁のだしを虫で取る」といったホラー調のものまである。みそ汁は日本人の心だが、夫に振る舞われる一杯にひとかけらの、しかし決定的な異物が混入される様子は、妻の精神世界をそのまま表しているようでもある。
 
「王様の耳はロバの耳!」と叫んだ理髪師は、穴だか井戸だか森だかに向かったが、現代はネットがあるから都合が良い。ここに向かって叫べばすっきりするし、同意や共感を得られることすらある。夫婦間にまつわる愚痴は叫ばれるトピックの中で代表的なものの一つであり、妻が、夫が、今日も憤まんをぶちまけてネットを盛り上げている。
 
 今回はネット上のそうした事例をいくつか観察しつつ、夫婦間のいがみ合いにどう向き合っていけばよいかを考えていきたい。