「結婚しても子どもを持たない」という個人的な選択について、誰かへの説明が必要だろうか。時代が変わってもまだ、子どもを持つことが「普通」という縛りは大きい。令和のDINKs(ディンクス)の姿を追うシリーズ2回目。(取材・文/フリーライター ふくだりょうこ)
Double Income(夫婦2人の収入)、No Kids(子どもがいない)の頭文字を取った言葉「DINKs」。子どもをつくらない選択をした共働きの夫婦のことだ。
女性も働くことが当たり前になり、これまでの家長制度とは異なり、夫婦2人で平等に生きていくという形は平成に生まれた新しい「家族」の形で、令和の時代にはますます増えていくのではないだろうか。
しかし、一口にDINKsといっても、その選択をした理由は夫婦それぞれであるし、どのような生活を送っているかも夫婦によって違う。DINKsを選んだ夫婦に話を聞き、令和時代の夫婦のスタイルを探る。
似た性格の2人
結婚してからもずっと仲が良い
今回、お話を聞いたのは今年結婚6年目を迎えるアヤノさんとアキラさん夫妻(仮名)。とにかく仲がいい。冗談を言うアキラさんに、アヤノさんが楽しそうにケラケラと笑う。寄り添うように並ぶふたりは、まるで付き合いたてのカップルのようだ。