今年は小規模事業者にとって厳しい年となったが、そうした企業の商売を支える一部の企業は躍進を続けている。主に小規模事業者向けネット通販サイトの運営・構築サービスを手掛ける米エッツィとカナダのショッピファイは、新型コロナウイルス流行下で急成長し、株価は今年これまでにエッツィが4倍以上、ショッピファイは3倍に急騰した。アナリストは、両社の株価は割高な水準にあるとみているが、強気の見方は変えていない。アナリストの見通しに基づく予想株価収益率はエッツィが約90倍、ショッピファイは約350倍に達している。それに対し、アップルは約35倍、アマゾン・ドット・コムは70倍だ。エッツィとショッピファイのバリュエーションが高騰している背景には、今後も売上高の伸びが続き、コロナ流行で変化した消費者の行動パターンが持続するとの見方がある。あらゆる分野のハイテク株に投資家が殺到していることも追い風となっている。