米企業のIT(情報技術)責任者らは不安定な経済情勢もあり、通常ならば来年のIT予算増額を主張するのは難しい状況だが、今は新型コロナウイルス感染症が強力な後ろ盾になっているという。各企業は新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、リモートワークや事業継続のためのソフトウエアを競って導入。これらはクラウドコンピューティングやオートメーション(自動化)、そしてデータアナリティクスなどといったさまざまなデジテル計画の重要性を証明する格好となった。多くの最高情報責任者(CIO)やIT責任者らはこれにより、人工知能(AI)などといった高度なツールにも投資する正当性がさらに裏付けられているとした。アメリカン航空グループのマヤ・リーブマンCIO兼エグゼクティブ・バイスプレジデントは、「当初はなかなか説得が難しかった」とした上で、「だが今は多少前向きになり、テクノロジーは常に先を見越していなければ取り残されることになると認知することができる」と述べた。
企業のIT投資、2021年は増加か コロナ後ろ盾
有料会員限定
あなたにおすすめ