ジョー・バイデン次期米大統領の息子ハンター・バイデン氏は、父親が4年前に副大統領の任期を終えた後、欧州や中国の有力者とのビジネス活動を活発化させた。ハンター氏にとっては収入を得る道を開き、有力者たちにとってはバイデン家の名前が自身の評判を高めることになった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した通信やインタビュー、文書によると、ハンター氏はこうしたビジネスによって中国のプライベートエクイティ(PE)投資会社の株式を割安で入手したほか、ルーマニアの不動産業界の有力者とコンサルティング契約を結ぶなど、世界を駆け回るライフスタイルを維持していた。米上院共和党の調査によると、中国のエネルギー業界の大物はハンター氏に2.8カラットのダイヤモンドを贈り、関連会社がハンター氏の法律事務所に500万ドル(約5億1800万円)近くを送金した。