たくさん服はあるのに、今日着る服がないのは、あなたが服を持ちすぎているからかも?
新しい服を買うのをやめて、手持ちの服だけで過ごしてみると、意外と定期的に買い続けなくてもおしゃれはできるということが分かってきます。NYで話題の必要最小限の、確実に着る服だけのワードローブのつくり方「プロジェクト333」を紹介した書籍『もう、服は買わない』が12月16日に発売。今回はその中から、万が一に備えてとっておきたくなるものを手放す方法についてご紹介します。
とっておいてはダメ!
「大きくなったら、うちの子が使うかもしれない」と思っているものは処分しましょう。
「子どものめにとっておきたいの」と、よく親御さんは言います。その一方で、お子さん(もう大人です)からは「親のものなんか使いたくないけど、そうストレートに親には言いにくくて……」という声をよく聞きます。
あなたが使っていたもの(あるいは、お子さんが昔使っていたもの)を、お子さんが欲しいかどうかを知る方法はただひとつ。当人に直接、尋ねるのです。意外な方法に思えるかもしれませんが、とにかくお子さんに連絡をとってみましょう。
「ああ、あれね! 欲しい」と言われればお子さんにあげましょう。お子さんが独立しているのであれば、今すぐあげてしまいましょう。お子さん自身が望んでいないのにそうしたものを保管しておくべき理由はありません。
その反対に、お子さんから「なーんにもとっておかなくていい。全部いらない」と言われたら、その言葉を信じてすぐに手放しましょう。ただし、そのお子さんの言葉にくれぐれも傷つかないように。お子さんは「あなた」を愛しているのであって、「もの」を愛しているわけではありません。
また、なかには「万が一」に備えてものをとっておくという方もいるでしょう。ところが「万が一」に備えてとっておいたものを実際に使うことなど、めったにありません。
試しにあなたのクローゼットの奥のほうをのぞいてみてください。ガラクタの詰まったケースを、シンクの下を、ガレージや屋根裏の箱のなかを、しっかりと見てください。そうすれば「万が一」という事態など一度もなかったことがわかるはず。
「万が一に備えて、これはとっておくわ」と言う時、本心ではこう思っているのです。
「だって、まだ心の準備ができていないんだもの」
「また必要になるんじゃないかしら」
「手放す勇気がない」
「手放してしまうと、足りなくなるような気がする」
万が一の事態など決して生じない。そう認めてしまえば、これ以上先延ばしにせず、ものを手放す勇気が出ます。そして「足りないのではないか」という不安に駆られた生活から解放されます。「万が一」に別れを告げれば、もっと有意義なことに集中して日々を過ごせるようになるのです。
『もう、服は買わない』では他にも、服の減らし方や、必要最低限のワードローブのつくり方、無駄買いを防ぐ方法などたくさんご紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。