米国ではここ数年で最大の住宅ブームが起きており、住宅建設業者は土地が足りなくなりつつあることを懸念している。記録的な低金利に加え、新型コロナウイルス流行下で居住空間に新たな価値が見いだされたことで、住宅販売が堅調に伸びている。市場に出回る中古住宅が不足しているため、新築を選ぶ買い手が増えている。新築住宅建設のための土地の取得と準備には長い時間がかかることがある。建設業者は、住宅を建てる少なくとも1年前に土地を購入することが多い。また販売の準備をする前に、許可を取得したり下水設備を設置したり道路を舗装したりするのに何年もかかることもある。建設業者が抱える土地の在庫の多くはまだ開発中のため、来年は住宅を建築できる状態の土地が不足する見通しだ。定期的に建設業者や土地仲介業者を調査するジョン・バーンズ不動産コンサルティングのジョディ・カーン上級副社長は、そう指摘する。
米住宅ブーム、新築用の土地が不足
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