中国株の時価総額は今年、新型コロナウイルスからの同国の早期回復に加え、新規株式公開(IPO)が相次いだことや消費関連企業とハイテク企業の株価急騰に助けられ、4兆9000億ドル(約507兆5000億円)近く増加した。調査会社S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのデータによると、ニューヨーク市場から上海市場まで、取引所に上場している中国企業の時価総額は、今年12月22日時点で年初来41%増の16兆7000億ドル。増加ペースは米国企業(21%増の41兆6000億ドル)を上回っている。ニューヨークを拠点とするクレインシェアーズの最高投資責任者(CIO)、ブレンダン・エイハーン氏はこれに関し、中国にとっては「非常に好調な年だった」との見方を示した。エイハーン氏は、中国の経済回復、高成長株への世界的な投資意欲、堅調なIPO市場がすべて中国に有利に働いたとした上で、「その最終的な結果として資本市場規模がかなり急激に成長した」と述べた。
中国株の好調な1年、時価総額は約5兆ドル増加
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