中国の上海市浦東新区人民法院は28日、新型コロナウイルスが最初に確認された武漢市の窮状を伝えた市民ジャーナリストの張展氏(37)に対し、懲役4年の実刑判決を言い渡した。張氏の弁護士によると、同氏はソーシャルメディアへの投稿や海外メディアとのインタビューを通じてコロナ禍に関するうそを広めたとして起訴され、「もめ事を取り上げて混乱を引き起こした」罪で有罪となった。当局は7カ月以上前に張氏を武漢市で拘束。同氏はそれまでに市内の状況の推移を記録し、政府の初動対応のつまずきを伝えるユーチューブ動画を120本以上投稿していた。武漢市のコロナ流行を伝えた市民ジャーナリストに対する公の起訴としては、これが初のケースとなった。人権活動家らによると、武漢では他に少なくとも3人の市民ジャーナリストが2月に姿を消し、消息がわからなくなっている。
武漢でコロナ禍伝え懲役4年、市民ジャーナリスト
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