ドナルド・トランプ米大統領と複数の顧問が2日にジョージア州のブラッド・ラッフェンスパーガー州務長官と約1時間にわたり電話で協議し、同州でのジョー・バイデン次期大統領の勝利を覆すよう求めた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した電話記録によると、トランプ氏はラッフェンスパーガー氏に対し、「再集計したと言っても何も問題はないだろう」と述べていた。ただラッフェンスパーガー氏は、こうした大統領選挙へのさらなる調査を求める圧力を一蹴した。選挙を巡っては、広範な不正行為があったことを示す証拠が見つかっていないにもかかわらず、複数の再集計が行われ訴訟も起こされた。トランプ氏は電話協議で、選挙で不正が行われたと繰り返し主張。何十万もの票が破棄され、ジョージア州では明らかに自身が勝利したと述べていた。電話協議については米紙ワシントンポストが最初に報じた。