米グーグルの親会社アルファベットの一部従業員が労働組合を結成した。世界を股(また)にかけて事業展開する同社の従業員を組織化する取り組みだが、シリコンバレーではまれな動きで、ハイテク業界における従業員活動の活発化を反映している。「アルファベット労働組合」には現在、従業員約200人が加入しているが、13万2000人以上いる全従業員のほんの一握りだ。代表者によると、米国通信労働組合(CWA)のローカル1400(1400支部)と提携し、アルファベット傘下の全企業の従業員や契約社員を対象とする初の労組となる。年間の基本給とボーナスの1%を組合費として毎年支払う組合員によって支えられることになるという。グーグル従業員は米企業でも給与水準がとりわけ高く、多様な福利厚生を享受している。組合員によると、組合の目下の目標は団体交渉やアルファベットによる正式承認ではない。むしろ、キャリアへの影響に直面することなく従業員が自社について発言できるようにする必要性を反映した動きだという。