サウジアラビアなどカタールと断交していた近隣諸国は5日に行われた湾岸協力会議(GCC)首脳会議で、米同盟国間の関係不安定化や対イラン圧力政策の足並みの乱れにつながっていた意見の相違を棚上げし、航空機の往来などを再び許可することで合意した。ただ度重なる対立の原因の解決策は提示しなかった。サウジの政府高官はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、同国とアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、エジプトが、カタールの航空機に再び領空を解放し外交関係も復活させるほか、2017年の断交を受け同国に対して行ってきた全ての措置を撤回すると述べた。ただ合意内容がいつ実行されるかは不明。合意から数時間たった後でもカタールのウェブサイトは閲覧できない状態となっている。当局者によると、サウジはすでに幾つかの措置を実行しようとしているが他の国は時間がかかる可能性がある。