米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は、2020年12月15~16日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、保有資産の拡大を継続する方針をどのように説明するかについて議論を交わしていた。6日に公表された議事要旨で明らかになった。FRBの保有資産残高は7兆4000億ドル(約763兆円)に上っている。また、新型コロナウイルスワクチンが承認されたことを受け、21年春までにワクチンが広く普及する可能性を踏まえてFOMC参加者がどの程度景気見通しを修正したかも示された。多くの参加者は、新規感染者数と入院患者数が急増する中、経済成長が短期的に減速するとの警戒感を示した。一方で、FRBの政策変更より米議会による財政支援の方が、冬季の落ち込みにより効果的に対処できるとの意見も出た。