高校生たちに寄せられた「言葉狩り」「反社だ」
大人たちによる中傷

 ツイッターなどで見られる批判的な意見は、「営業妨害」「表現の自由の侵害」「暴力」「言葉狩り」など。「反社だ」という指摘さえある。非常に強い言葉で署名をなじったり、「(署名数が)7500人の惨めな結果で本当に良かったです」「署名がヘボい人数で終わってて草 フェミはもうキモい存在になったんだよ」など、結果をあざ笑い、中傷するようなコメントも少なくない。

 署名を集めるのは本来、弱い立場の人たちが影響力のある事象に向けて抗議の声を上げるときに使われる手法であり、「営業妨害」や「暴力」ではないし、ましてや「反社」ではない。むしろ高校生の活動をこのように大人たちが中傷することの方が自由の侵害であり「言葉狩り」だ。

 高校生たちの作成した署名を呼びかける文章と、こういったネット上の反応のどちらが感情的かと言ったら間違いなく後者だろう。

 手が込んでいるのは、フェミニストを自称する女性イラストのアイコンが「私、8回署名した!」「スマホを借りて、8人分の投票をしただけです」などと書いたツイートがスクショされ、「絶対に笑ってはいけないお母さん食堂署名サイト」とさらされて2万回以上リツイートされていること。

「私、8回署名した!」とツイートしているアカウントは、フェミニストを揶揄(やゆ)するために作られた偽装アカウントの可能性も高い。真偽が不明にもかかわらず、「一人で8回署名した宣言している人がいる」という情報だけが独り歩きし、ファミマに「通報」を呼びかける人まで現れている。

 ちなみにツイッター上では、おとしめたい陣営の一員であるふりをして隙のあるツイートを連投し、その属性の人たちの発言力を弱めようとする悪質なアカウントがある。まるでトロイの木馬戦法だ。

なぜ高校生たちへの攻撃は黙認されるのか

 もはや高校生たちへの中傷を超え、署名の信用性をおとしめようとする名誉毀損と言っても過言ではない。

 ツイッター上での誹謗中傷やネットリンチは、2020年に大きな社会問題となった。しかし、そんなことはまるでなかったかのように、ネットユーザーたちは面白おかしく高校生や署名に賛同する人たちをたたいている。コンビニの冷凍庫に入って遊んだ未成年が「炎上」したときよりも、よっぽどたたかれているように見える。

 署名を集めるのが、そんなに悪いことなのか。

 さらに言えば、署名発案者らに寄せられるこのような攻撃は黙殺されている。

 たとえば、この問題を取り上げたネット番組「AbemaPrime」に出演したお笑いジャーナリストのたかまつなな氏は、「問題提起のための運動なのだとしたら、ファミマにかみ付くのが有効だったのか、そこは疑問だ」と発言したが、匿名・実名ユーザーたちからの高校生への過激なバッシングではなく、認められた仕組みを使って署名を集めることの方を「かみ付く」と表現すること自体にバイアスがかかっていることを自覚したほうがいい(参考: ABEMA TIMES)。