テレワークによる巣ごもり生活の長期化に加えて、年末年始はどこにも行かず自宅で食べて飲んでばかりで太ってしまった、というビジネスパーソンは、けっして少なくないだろう。ダイエットや生活習慣病の予防対策など、のべ1万人の栄養指導に携わってきた管理栄養士の菊池真由子氏が、このたび『食べて、やせる! おうちdeダイエット』を出版。同書からの抜粋で、おいしく食べながらやせるための効果的な食習慣を紹介する。
同じ揚げ物でも太りやすさが異なる
スーパーのお惣菜コーナーで人気の「揚げ物」。
じつは揚げ物も、上手に選べば食べても太りません。
揚げ物の中で、比較的ヘルシーな印象があるのは、青魚を使った「あじフライ」でしょう。
でも、このあじフライ、じつは「油の塊」と言ってもいいほど、太りやすい食べ物なのです。
本来、生魚のあじは、糖質を燃やすビタミンB1、カロリーを発散するタンパク質などの「やせる栄養素」が豊富です。
また、血液をサラサラにして、血中の中性脂肪を下げるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といった、青魚特有の栄養成分もたっぷり含まれています。
あじは、フライでなく、刺身や焼き魚であれば積極的に食べたい食材なのです。
では、なぜ、本来はやせる食べ物であるあじが、フライにすると太る食べ物に変わってしまうのでしょうか?