忍耐は美徳かもしれないが、中国絡みの企業買収を探る米IT(情報技術)大手にとって、それは費用のかさむ必然だ。米ネットワーク機器大手シスコシステムズと半導体製造装置最大手のアプライド・マテリアルズは先週、この点でそれぞれ異なる教訓を学んだ。米通信機器メーカーのアカシア・コミュニケーションズは8日、中国当局の承認が得られないことを理由に合併を撤回すると発表し、シスコの26億ドル(約2700億円)をかけたアカシア買収計画は窮地に陥った。シスコは異例の反応を示した。必要な承認は実際に下りているとし、裁判所に合意撤回の差し止め命令を求めていると明らかにした。最初に合意が結ばれたのは2019年7月で、シスコにとってはその2年余り前に37億ドルでアップダイナミクスを買収して以来の大型案件だ。