トランプ米政権は11日、ロシア政府の工作員として米大統領選に介入し、ジョー・バイデン次期大統領の息子ハンター氏に関する疑惑を拡散したとして、ウクライナの元政府当局者など7人に制裁措置を科すと発表した。今回の決定は、財務省が昨年9月に制裁を科したウクライナのアンドレイ・デルカッチ議員に近い関係者が対象。デルカッチ氏はハンター氏とウクライナのガス企業が密接な関係にあることを示す情報があると主張していた。ドナルド・トランプ大統領や同氏の顧問弁護士であるルディ・ジュリアーニ氏などはこの情報をバイデン親子の攻撃材料としたものの、米情報機関はロシア政府がバイデン氏の選挙戦を妨害しようとしていると警告した。