1月6日、ドナルド・トランプ米大統領を支持する群衆が連邦議会議事堂を荒らし回る映像が首都ワシントンから流れてきた頃、フェイスブックのデータサイエンティストや経営幹部はトラブルが拡大する兆しを察知していた。  ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した文書によると、ユーザーからの暴力的コンテンツ報告件数がその日午前から10倍余りに跳ね上がったという。偽ニュースの報告件数は、1時間あたり4万件近くに急増。直近の1日最大件数の約4倍に達したという。傘下の人気写真共有アプリ「インスタグラム」では、信頼度ゼロに分類される国々で作成されたコンテンツに視聴者が殺到していた。