本田直之氏(提供:KADOKAWA)

新型コロナウイルスが引き起こした社会変化は一過性でなく、今後のライフスタイルを全く新しいものに一変させるものだ。レバレッジコンサルティング代表取締役の本田直之氏は16年前から米国のハワイと東京のデュアルライフ(2拠点生活)を始めるなど、時代を先取る生き方を実行・提言してきた。コロナ禍で日本での長期滞在を余儀なくされた本田氏に今の日本に必要な変化を聞いた。(ダイヤモンド編集部 宝金奏恵)

フォロワー数より
エンゲージメントの高いファンが大事

――本田さんは16年間、海外と日本を行き来するデュアルライフを実践してきましたが、帰国中にコロナ禍となりました。今一番大変なことはなんですか?

本田直之氏(以下、本田) ハワイの自宅に1年以上帰れていないので、心配といえば心配です。日本に帰国したのは2019年12月で、すぐハワイに戻るつもりでした。こんなに日本にいることになるとは想定していなかったです。これまで日本に滞在するのは長くて3カ月とかそういう感じだったので。

――昨年、『パーソナル・トランスフォーメーション コロナでライフスタイルと働き方を変革する』(KADOKAWA)を出版しました。著書の中でも触れていますが、20年7月にオンラインサロン「Honda Lab.」を開いたということですが、なぜこのタイミングで始めたのでしょうか?

本田 今の時代、TwitterやInstagramのフォロワーが大事だと思っていました。多くフォロワーがいる状況は、飲食店で例えると、立地がよくて人通りの多いところにあるというイメージが近いと思います。

 でも、コロナ禍では駅ビルの中など、人通りが多い場所にあったお店が苦労しているようです。これらは消極的に選ばれていたからだと思います。たまたま近いとか、たまたま便利だったからとか。

 一方で、僕の近所のお店でもあったんですが、住宅街など立地は悪くてもファンや常連がついていた店は、前者に比べると比較的影響を受けてなかった。これらは積極的選択で選ばれている。

 これらを考えると、今後フォロワーが多いっていうこと自体は意味がなくなって、「ファンコミュニティー」を持って積極的に選ばれる存在にならないと、ビジネスでも個人でも今後は生き残っていけないのではないかと思いました。

 そういう意味でオンラインサロンっていうのは、「ファンコミュニティー」を作っていく場所。実際やってみると、参加した人たち同士のやりとりがあって、参加者のスキルが上がったり有機的に何かが起こったりするのを見てきました。そういうのが、すごく面白いなと思ったんですね。