40歳を目前にして会社を辞め、一生懸命生きることをやめた韓国人著者のエッセイが、日韓で累計40万部のベストセラーとなっている。『あやうく一生懸命生きるところだった』という本だ。2020年の「日本タイトルだけ大賞」で大賞を受賞したインパクトあるタイトルに加え、その内容にも「心が軽くなった」「読んで救われた」「人生のモヤモヤが晴れた」と共感・絶賛の声が相次いでいる。
そんなベストセラーエッセイの待望の続編『今日も言い訳しながら生きてます』が1月27日に発売となる。今作もまた、「人間関係は二の次でいい」「結婚は義務ではなく選択」「競争しないのも一つの選択肢」「友達は少ないに限るよ」など、肩から力が抜け、心が軽くなる金言であふれている。今回は、そんな本書の内容を抜粋して紹介していく。

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いい会社に入っても、結局悩む

 ところで、「就職競争」を勝ち抜き、「いい会社」に就職できた勝者たちには何の問題もないのだろうか? 今後はまっすぐな高速道路を何の心配もなく、手をハンドルに添えたまま走り続ければいいのだろうか?

 答えはノーだ。なんと驚いたことに、大企業に入社した新入社員の約3割が1年以内に退職していると言う。退職したいけど、もったいなくてできない人を含めると、さらにたくさんの人たちが辞めたいと思っているということだ。

「あ、ここじゃなかったかも……」

 入りたくても入れない超難関の大企業を自らの足で出ていくなんて理解できないけれど、これも経験した人にしかわからないことだ。いつでも理想と現実は一致しない。つらい思いをして得たものを捨てなければならないときの心情とは、いかばかりか。