カナダと米国を結ぶパイプライン「キーストーンXL」の開発会社であるカナダのTCエナジーは、再生可能エネルギーだけを利用するなど、計画のさまざまな見直しを発表する予定だ。議論の多いこのプロジェクトについてジョー・バイデン次期米大統領の支持を得る狙い。バイデン氏の側近は以前、バイデン氏はこのプロジェクトの許可を取り消す予定だとしており、カナダのCBCニュースも17日、バイデン氏は大統領就任後最初の行動の1つとしてこのプロジェクトの許可を取り消す予定だと報じた。バイデン氏の政権移行チームはこの報道について発言を避けたが、このパイプラインについての同氏の姿勢は変わっていないと述べた。TCエナジー関係者によると、同社はこのプロジェクトの存続に向け、一部完成しているこのパイプラインを運営するために、太陽光発電や風力発電などに17億ドル(約1760億円)を投じると確約している。また、労働組合員を雇用するほか、操業による温室効果ガス排出を2030年までにゼロにすることも約束している。