日本初の新交通システムである神戸新交通ポートアイランド線「ポートライナー」が開業して、2月5日で40周年を迎える。営業路線として世界初となる完全自動無人運転を実現した鉄道が生まれた理由とは。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)
営業路線として世界初の
完全自動無人運転
ポートライナーは神戸の中心地・三宮と沖合に建設された当時世界最大の人工島ポートアイランドを結ぶ路線として計画され、1981年2月5日に国鉄三宮駅~南公園駅~中公園駅間6.4キロで開業した。
同年3月20日から9月15日まで開催された神戸ポートアイランド博覧会「ポートピア’81」の観客輸送を担い、その後は海上文化都市として整備されたポートアイランドへのアクセス路線として親しまれている。
1998年にはポートアイランド沖に建設が決まった神戸空港のアクセス路線として延伸が決定。2006年2月2日に市民広場~神戸空港間が開業し、総延長10.8キロ(複線部8.2キロ、単線ループ部2.6キロ)となった。