企業はなぜ
コンサルを頼るのか
多くの企業が自社の重要課題を解決するために、外部のコンサルタントを活用している。コンサルを入れることは、実際のところ企業にどんなメリットをもたらすのか。
コンサルタントと一口に言っても、その内容、規模は多様である。そこで、会社にとって重要な意思決定を行うにあたり、外部から知的なアウトプットをもって支援する人や企業をコンサルタント、コンサルティング企業と定義することにして話を進めよう。
では、企業はなぜそのような重要事案に外部の支援を要請するのか。私自身もコンサルタントではあるが、クライアント企業とともに、他社のコンサルタントと協働した経験が長い。その経験も含めて言うと、コンサルタントに期待することは以下のようなものだと感じている。
1. 先端性…最先端の知見を取り入れたい
2. 外部性…他国や他業界など外部の知見を取り入れたい
3. 専門性…特定分野で長年経験を積んだ達人の声を聞きたい
4. 中立性…中立・公正な視点で最適化をはかりたい
5. 権威性…“お墨付き”が欲しい